11月21日(水)、天沼寿子さんの最後のメッセージ『身ぎれいな終いじたく』(メディアファクトリー社)の出版記念とお別れ会を兼ねた会にお声をかけていただき、出席させていただきました。その日は雲ひとつなくぬけるような青空でした。会場は東京品川区の『TYハーバー・ウォーターライン』という海に浮かんだ素敵な船でした。
会場の正面には写真家のHASHIさんが撮影した天沼さんのお写真が飾られていました。天沼さんのあのいつもの笑顔で、「いらっしゃい」とお声をかけてくれているようでした。
会場には思い出のアンティークの品や写真が飾られ、その中には、今年4月のBブルーグレーの庭でのお誕生会の時に庭でつんだ花でつくった花束を愛しそうに見つめている天沼さんのお写真がありました。大きなスクリーンでは、天沼さんの若かりし頃のお姿や、イギリスで撮影されたDVD、そして、Bブルーグレーの庭の写真が映し出されていました。
会場には天沼さんとご縁のあった方々が集まっていらっしゃいました。みなさん、それぞれに天沼さんとのエピソードをお話され、涙したり、笑ったり、思い出にひたりました。
『身ぎれいな終いじたく』を出版されたメディアファクトリー社の編集長のお話はとても心に残りました。この本を出版するにあたってのいろいろな思いをお聞きし、思わず涙がこぼれてしまいました。きっと、天沼さんは私たちに何かを残してくれようとして、一生懸命執筆されたのでしょうね。たくさんのご苦労があったと思いますが、天沼さんの最後のメッセージを本という形で残していだだき、こうしてメッセージを読むことができることに感謝の気持ちでいっぱいです。
天沼さんを慕うたくさんの方々によってつくられた心のこもった会に参加させていただき、あらためて天沼さんは、心優しくすばらしい方々に囲まれていらっしゃったのだな、と実感しました。会を開催するまでのご準備は本当に大変なことだったと思います。天沼さんの“ありがとう”の言葉が聞こえてくるように感じました。
天沼さんとの出会いから、いろいろな経験、たくさんの方々とのご縁、そして、素敵な時間をいただけたこと、とても感謝しております。そして、私も天沼さんから教えていただいたことを思いながら、これからも前に進んでいきたいと思っております。